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神在月

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空を見上げながら思わず笑みが漏れる。
かみさま、私、あなたに会いにきました。
心の中で空に向かって呟く。

玉砂利を踏む音と祝詞の声。風の音と鳥の声。
怖いくらい静かなのに、いろんな音がきこえた。

そして翌日、出雲の人に言われた。
たくさん深呼吸しておゆきなさい、と。












陰暦10月のことを神無月と呼びますが、出雲では逆に「神在月」と呼ぶのだそうです。
(今年は神在月の神事や例祭は11月半ば~12月上旬にかけてです。)
全国津々浦々の神様たちは神在月に出雲に集まり、男女の縁結びを含め人生諸般のことについて会議なさるのだとか。神在祭の期間中、人々は神様達の邪魔をしてはいけないということで、神社での歌舞音曲は禁止、普通に暮らす人々も大きな音を立てたり騒いだりせずに神様の存在を感じながら静粛に過ごすそうです。
神様の中には身体が長すぎて頭だけ出雲、身体は本州を横切り、足は自分の住む神社にあるという神様や、家(社)を留守にできなくて当日出雲に来られない神様もいるらしいです。
(なんだかユーモラスでかわいらしい。神様に対してかわいいなぞ失礼に値するのでしょうけど、こういう愛嬌のあるところが八百万の神様たちの素敵なところだなぁ、と勝手に思っております。私はいろんな長所短所姿形の神様がいていいと思うのですが、こればかりは身体に沁みついてる感覚に近いものだと思うので、なかなかそう感じない人(外国の方とか・・)に理解や説明するのは難しいのだろうなぁ。。。)
by zonnebloem | 2006-12-03 23:45 |
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